まずもって血圧とは何だろう。
血圧とは、心臓から送り出された血液が血管(動脈)にかける圧の事を指し、基本的に上腕部で測定を行う。そして、２点の測定を行う。１つが、左心室が収縮して心臓から血液が流れだす際の圧力「収縮期血圧(最大血圧)」である。そしてもう１つが、左心室が拡張し心臓から送り出される血液が止まった際の圧力「拡張期血圧(最小血圧)」だ。 血圧というのは、心臓が血液を送り出そうとする力・動脈の弾力性・末梢血管の血液の巡り・流れ具合・全身の血液量・自律神経の働きなどにより変動していく。

従って、運動をすると心臓が送り出す血液の量は多くなり・伴って血圧も上昇する。
また、動脈硬化などによって血管のどこかに流れの悪い場所があれば、身体は必死に血液を送り出そうとし圧力を強め、血圧が上昇する。

他にも、動脈に弾力がなくなっていると抵抗が強くなり、血圧は上がりやすくなる。このような判断をすることで異常の発見に努めていくのである。

異常値が見つかり高血圧だとわかった場には、血管が弾力性を失ったり、血管壁に脂質が溜まっている可能性が考えられる「本態性高血圧」と、腎臓病やホルモンの病気などが関連している「二次性高血圧」とに分けることができる。
高血圧が発見されたら、まず第一に高血圧の引き金となった病気が隠れていないか、即ち二次性高血圧の疑いを持ってさらに検査をする必要がある。
しかしその大半は本態性高血圧であり、血圧が上昇しやすい素因を持つものもいれば、食事の過剰摂取・肥満・運動不足・ストレスを抱えやすいといった日頃の生活習慣が起因している。自覚症状こそない高血圧であるが、放っておくのは大変危険だ。動脈硬化・狭心症・心筋梗塞・心肥大・心不全・脳出血・脳梗塞・腎不全・大動脈瘤などなど命取りと言っても過言ではない病気を引き起こしかねないのだ。医師の指導のもと、きちんと治療し生活改善を行ってもらいたい。